2014年8月 保護者セミナー報告

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日時
平成26年8月9日(土)
演題
自分の強みを知る ポジティブになるためのワーク
講師
金沢工業大学教授 塩谷亨氏
報告内容

今回の講師は、金沢工業大学教授の塩谷亨先生です。先生は臨床心理学がご専門で、最近はポジティブ心理学という領域を研究されています。

セミナーでは、まず、リラックスすることを実体験するワークから始まりました。参加者がペアになり、後ろに倒れこむ方をもう一人が、背後から支えるということを行い、人工的な緊張状態を体験しました。

次に、腕や肩、顔面に力を入れ、筋肉を緊張させ、力を抜いて筋肉がじわっと弛緩していくことを体験しました。筋肉を緊張させ、弛緩することを繰り返すと、緊張状態に対して敏感になり、緊張している自分を自覚しやすくなるという効果があります。(筋弛緩法)

そして、今度は、対人コミュニケーションのうち、相手に伝える「発信」についての練習を行いました。グループになり、1.5秒間相手の目をみる、2.大きな声で挨拶をする、3.具体的に相手を褒める。4.自分を褒めてもらい「大げさ」に喜ぶ というワークをしました。

いつもより、「長く」、「大きく・大げさ」に行うことで通常時にやりやすくなる効果があり、「具体的」に言うことで相手に伝わりやすくなるということを体験しました。

4の「大げさ」に喜ぶという点において、腹が立つことがあった時は、我慢することも大事だが、その感情も含めて、うまく伝えることも必要ではないかと先生は話されました。

対人コミュニケーションの相手から受け取る「受信」の練習として、最近あった「よかったこと」を各自が書き出して、ペアになった相手に話す、感情表現のワークを行いました。聞き手は、わからないことは聞き、具体的に行った場所やしたことではなく、その時の話し手の気持ちが伝わるかがポイントです。

一通りのワークを終え、先生が参加者の皆さんの感想を聞くと、前回参加された方の中には、筋弛緩法を日常生活の中で実践しており、役に立っているとのことでした。またある方は、相手に伝える「発信」についての練習で、初めての人とでも親しく慣れたと笑みがこぼれていました。

褒めることは難しいといった意見に対しては、先生のアドバイスとして、「褒める」にしても、ただ、「かっこいいですね」というように抽象的にいうよりも、相手の何が「かっこいい」のかを言うと、より伝わることを指摘されました。

最後のまとめとして、癌患者の中には、癌になって良かったという方もいて、その理由として、そのおかげで人生を振り返ることができて、残りの人生を有意義に過ごせたためです。同じ体験をしても、そのことが心理的外傷となる場合と、心理的成長を促す場合があるのです。だから、つらい体験をした後こそ、ポジティブな面に光を当てていくことが大切ではないかと先生は仰います。ポジティブ心理学では、ポジティブになるためのレッスンが数百あるということです。

先生の参加型のセミナーに数回参加している方、初めての方、それぞれがリラックスを体感し、対人コミュニケーションの発信・受信の基本を練習することを通じて、気持ちを伝え、味わうことができたようでした。

参加された皆さんの感想
まずは、自分自身がリラックスをすることから〜、素敵なセミナーでした。
ポジティブでいることは大切なのはわかりますが、現在、ネガティブな自分から抜けだせません。少しでも良いことを心において過ごしたいものです。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2014年10月3日)のものです。予めご了承ください。