2014年1月 保護者セミナー報告

日時
平成26年1月18日(土)
演題
就労支援と発達障がい
講師
福井県発達障害児者支援センター スクラム福井相談員 野村昌宏氏
報告内容

今月の親サポは、子どもから大人まで発達障がいの相談を専門に行っている野村昌宏先生をお招きし、「就労支援と発達障がい」の演題で、講演していただきました。

発達のかたよりのある方への支援センタ
「会社をクビになった」、「コミュニケーションを学びたい」という相談から「向いている就職先・進学先を教えてほしい」など、センターではさまざまな相談があります。能力にデコボコがあったり、一部、極端な特性があることで、就学や就職、生活面で困っている県内居住の発達障がいのある方と、そのご家族が安定して地域で生活できるように支援しています。
発達障がいの主な特性
応用が効かず、とっさの判断ができなかったり、場の雰囲気や暗黙のルールなどを理解することが難しい「社会性の質的障害」、特有の話しことばやことばを字義通りに解釈する、冗談が通じない「コミュニケーションの質的障害」、同じ行動を繰り返す、特定の物事に固執し特定の興味に没頭するなど「想像力とこだわりの質的障害」の、主に3つの特性があるといわれています。
ゲーム依存やネット依存との関係
発達面でかたよりのある人には、想像することが苦手であったり、五感が敏感だったりします。ボタン操作で音と映像が変化する画面は原因と結果が分かりやすく、執着しやすい特性とあいまって依存しやすいです。
また、はっきりと言葉で伝えること、目に見えるやりとりで本人に自信をもたせるよう試みます。「どうして〜しないの!?」では本人に伝わりにくいので、直接的に伝わる言い方「〜をしてほしい」にします。本人は過去へのこだわりが強く、一旦その穴に落ち込むと抜け出せません。本人へは肯定的な言葉がけを心がけることが大切です。
本人への具体的な関わり方と注意
支援者や家族が基本的に守るべきことは、ありのままを受け入れる「受容」、他人と比べない「個別化」、自分のことは自分で決める「自己決定」、本人のプライバシーを守る「秘密保持」など7つ(バイステックの7原則)があげられます。
これらは、いずれも本人をとりまく環境の安定につながります。また、問題は本人だけでなく、家族構成員ひとりひとりが問題の要因を持っていること(家族システム論)にも注視し、家族の中でできることを考え ていくことが大切です。

このあと、野村先生は発達のかたよりのある人が就労するのに役立つ社会制度にもふれ、参加者の方と意見交換を行いました。

参加された皆さんの感想
とても専門的に詳しく解説して頂いたので、とても分かりやすかったです。自分の子どもは発達障がいなのかはわかりませんが、本人が知りたいと言ったときにこういう機関があることがわかったので心強いです。
バイステックの7原則・就労支援等の話など、とても分かりやすかったです。雇用義務・納付金制度など知らなかったことも聞くことができ、もっと勉強しようと思いました。
とても気にしてる部分をどこへ相談したらよいか分からずにいた為、今日ここにきて気持ちもちょっと楽になりました。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2014年2月22日)のものです。予めご了承ください。