2013年9月 保護者セミナー報告

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日時
平成25年9月21日(土)
演題
社交不安と自立支援 Q&A
講師
前敦賀短期大学教授 龍谿乘峰氏
報告内容

今月の親サポは、嶺南サテライトで行いました。

現在、性格的にも能力的にもいいものをもっているのに活かせず、社会にうまく出ていけない若者が100人に6~7人になり、40年前に比べて6倍以上にもなっているそうです。今回は、社会生活に支障きたす「社交不安」をテーマに、本人が自らの力で社会に出る機会をつくる家族の関わりについてのお話でした。

苦手意識を変える「例外さがし」
社交不安がどんなところで現れるか、どういったものなのかを理解するために、意識的に不安を感じる場面と実際の場面とで項目ごとにチェックし、目に見える形で社会不安が多いかどうかを確認しました。

実際に社会でうまくいかない状況でも、ある場面でだめなのか、特定の人に反応するのか、ある時間帯でどうなのかという違いがあります。その状態を理解して、逆に「どんな所なら元気になれるか?」、「どんな人とならうまくいくか」という「例外さがし」をすることは、その人の特性や可能性をみつめて支援するうえではとても大切です。

心の安全装置
人は「あの人が嫌いだと思うと、きっとその人も自分のことを嫌っているんじゃないか」と思うことで、反射的に自分自身のネガティブな意識を別の形にかえて自分を守ろうとします(防衛機制)

「しかられると嘘をつく」というのも、自分を守るための代償行為であって、自分の心を守ろうとする安全装置を働かせた結果と言えます。本人の状態をみて、周囲が「こうあらねばならない」と思ったり、こうさせたいと強要させることは、この「心の安全装置」を壊してしまうことになります。

自律性を育てる
参加された親御さんから、子どものゲーム依存をどうしたらよいかという質問がありました。

子どもはすでに親がコントロールする年齢を超えており、親が指示することは必ずしもプラスに働かないことを指摘されました。外部から評価されるいわゆる「いいこ」は常に他人の評価や印象を気にする「他律性」を育ててしまい、結果、自分自身の意志や考えを育てることをさまたげてしまいます。

それよりも、自らの意志や考えを育てて行動がとれる「自律性」を育てること、ゲームのマイナス面を見て否定するのではなく、プラス面も見て子どもと向き合いながら、ゲーム以外で何かやりたいことをみつけることができないか考えてみることです。

今回、先生はいろんなケースを紹介され、今難しいと思うことに視点を置くのではなく、ほかの側面にも目を向けること、本人にとって一番の支援は何なのかを考える機会をいた だきました。参加者との意見交換も含めて、学びの多い時間になりました。

参加された皆さんの感想
親が子どもをコントロールするのではなく、子どもがやりたいこと、できることをしっかりと支援したい。
毎日、子どもが動くのを待とうという気持ちと、このままでいいはずがないという気持ちで親もゆれます。
子どものことを「ああだこうだ」と先々のことを考えていましたが、力を貸していただける所があると思っただけで、心が明るくなりました。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2013年11月7日)のものです。予めご了承ください。