2013年4月 保護者セミナー報告

, by , in 保護者セミナー報告
日時
平成25年4月20日(土)
演題
好ましい行動を増やす関わり
講師
心理相談室アシスト代表 岡本克己氏
報告内容

今月の親サポは、サポステふくいでも心理カウンセリングを担当している岡本克己先生をお迎えし、いま課題を抱えている本人との関わりのなかで、好ましい行動を増やすための具体的なお話をいただきました。先生は専門的な用語を用いず、人の行動パターンの具体例から「行動」と「結果」に注目して、どうしたらより好ましい行動を増やせるのか、来場の親御さんとやりとりしながら、「今、増やしたい行動や発言は何 か」話しあいました。

そこでは、ある親御さんから、本人がゲーム以外は何もせず、親としてはなんとかしたいという話から、その本人の日常の様子にも話がふれ、来場者の他の親御さんから、悩みの対象である子どもが意外にも評価されるレベルであったこと、好ましい行動を出現させるためのヒントを得るような発言も相次ぎました。

実際、「何もしない時間を直接減らすことはできない」ことから、直接増やしたり減らしたりすることのできる「行動」を利用することで、「今の状況を変える」ことを考えてみました。先ほどの例でいうと、「ゲームをしているときはあまり本人に関わらない」、「ゲームをしていないときに、何かをお願いしてみたり、お茶を誘うなど関わりをもつ」という提案がありました。

親としては、つい「こうだったら」とか「こうしてほしいな」という思いが先行しがちですが、本来願っていた「自分で決めて行動する」ことに注目してみると、実は親が気づかないところで「自分で決めて行動」をとっていることがあることにも気づきがありました。

演習として、先生から「増やしたい行動や発言」、「その行動や発言が出てきたときの言葉かけ」について考える時間もいただきましたが、出現した「好ましい行動を増やす」ためには、周りの働きかけが大切であること、そのときを見逃さずになるべく早く本人にとって好ましい気持ちを抱かせるような反応をすることが大切であるとコメントされました。

また、今回来場者ひとりひとりの「増やしたい行動」や「感想・思い」を丁寧に伺い、先生から具体的なアドバイスをすぐ提案するというよりは、来場者の方と事例についての解決策や考えをいっしょに話しあうことで、ひとり一人の例は違っても、どうしたら現状をより好ましいものにしていけるか、みんなが知りたい共通した課題として皆で考える貴重な時間となりました。

私たちスタッフも、利用者の方や保護者の声から学び、業務に携わりながら試行錯誤してよりよい支援ができるように共に学んでまいりたいと思っています。親のためのセミナー、通称「親サポ」は保護者のかたばかりでなく、ご家族や支援者にとっても学びの場でもあります。本人をとりまく環境をよりよくするために、関心のある関係機関の方にもご参加いただきたいと思っております。ぜひ、みなさんの参加をお待ちしております。

参加された皆さんの感想
ご本人が家から外に出られる。それだけでもうらやましいです。他の方の話がきけてよかったです。
頭では分かっていても、結果を先に求めてしまいがち。本人ががんばったことをほめることが大切であると気持ちを新たにしました。
皆さんとお会いしてお話を聞かせて頂いていると、自分だけではないと思えて心が広くなれる気がしてきました。ここで学んでいきたいです。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2013年5月28日)のものです。予めご了承ください。