2012年3月 保護者セミナー報告

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日時
平成24年3月17日(土)
演題
支援の方向と方法
講師
敦賀短期大学教授 龍谿乘峰氏
報告内容

今回の親サポには、15名のご家族の方が参加されました。

だんだんと暖かくなる今の時期は、季節の変わり目にあたります。この時期が、ひとつの節目となり、お子さんの中には、何らかの動きが出てくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。動き出すタイミングは、その人その人にとって独自のもの。家族や支援関係者からの支援が、本人の「タイミング」に合ったものであれば、本人の一歩を支えることができます。

本人が今どういう状態にあるのか、どういった支援が必要なのか、などを考えるための一つの方法として、あるワークシートを紹介されました。

このワークシートには、いくつもの人物や動物などのイラストと、そのセリフを記入するための空欄のふきだしが書かれています。そのふきだしに思いつくままにセリフを記入していく、というものです。参加者の方々が各自ワークシートに記入する時間を設け、その後、記入例をもとに、このワークシートからどのようなことが読みとれるのか、説明されました。

それぞれのイラストの人物や動物のセリフには、本人の意識(例えば、現状認識、家族関係、葛藤、自立への意識など)が表れると考えられています。大切なのは、決めつけるのではなく、それぞれの意識のつながりやバランスなど、全体を捉えることだとお話されました。このような方法は、支援の方向性や方法を考えるための、一つの材料になります。

講演後は、本人の一歩を見守り支えるために、具体的にどのように子どもに対応したらよいのかということについて、話し合う時間となりました。

「毎日、母が本人の部屋に食事を運ぶという期間が長く続いているが、このまま食事を運ぶことを続けるのがよいのか迷う」という参加者の声に、先生は「一度、父が食事を運んでいき、『食べ終わったら、階段のところまで持ってきておいて」と頼んでみる』という方法を提案されました。

これを本人が受け入れれば、しばらくは母が食事を運ぶことを続けながら、○曜日は父が食事を運び本人が食後に階段のところまで食器を持っていく、という期間をしばらく設けるようにし、段階的に移行させていきます。「食事を運ぶ」という本人への支援をいきなりやめるのではなく、徐々に、ゆるやかに、本人への支援を減らしていくことで、本人が一歩を進めやすくなるのではないでしょうか。

参加された皆さんの感想
気づくことがいっぱいありました。
父親にも参加してもらわなければと思いました。
ゆっくりと進んで行くのだと感じました。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2012年4月28日)のものです。予めご了承ください。