2012年1月 保護者セミナー報告

日時
平成24年1月21日(土)
演題
共依存と自立支援 Q&A
講師
敦賀短期大学教授 龍谿乘峰氏
報告内容

1月の親サポは、15名の方にお集まりいただきました。

龍谿先生は、まず、ご自身の生い立ちを語られました。周囲の方たちによくしてもらい、先生は、進路に関しては、父親の勧めから行動してきた機会が多く、“自らが経験を積んで自分の個性を育てる”という機会が少なかったと思うとおっしゃいました。そして、成長し自立していく過程では、自分で悩みながら、失敗も成功も自分自身が経験し、自分のものにすることが大事だと考えられるようになったそうです。

この経験は、今の教育に関しても同じ印象があり、学業の成績が中心になった進路指導をして、経験で得られる個性や特性の面での進路指導は行えていないのではないだろうかと指摘されました。

「例えば、職人の仕事は、体験して得られる手ごたえを重視します。そのような体験で得られるものを認められ、個性や可能性を肯定的に支援できたら、自立支援につながるのではないか。そして、そうした自立支援には、エスカレーター式や二段跳び、三段跳びの方法は存在しません。緩やかに、時間とともに伸びてゆくのが本来の自立なのでしょう」と先生はおっしゃいます。

このお話から、「親が子に口出しをするということは、親からすれば、親心で手助けのつもりでも、子からすれば負担になっていることがある…。親が声かけをしようと関わり方を変えても、本人には愚痴としてしか受け止めてないのではないか…?」という感想をもつ親御さんもいました。

また、本人の自立支援を阻害するひとつの要因として、「共依存」のお話をされました。「共依存」とは、本人が相手に依存するだけでなく、相手もその態度に依存することを言い、お互いがそこから離れることに不安を感じてしまうところに特徴があります。そのような依存し合う関係に、安心し安定を感じてしまうと、関係を変えることが難しくなるのです。

その話を聞き、「本人への関り方のさじ加減が分からない」といった悩みを打ち明ける方もおりました。こういった依存しあう関係を改善するためには、本人が変わろうとする機会を捉えて、親として関わり方を変えていくことが必要と先生はおっしゃいます。

カウンセリングの中で、親子関係の状態を聞き、どういったところが、「共依存」になっているのか、どうしていくとよいか具体的に話し合っていくことが、私たちの仕事なのですとお話されました。「共依存と自立支援」というテーマは、親子関係のあり方を考えさせるテーマだったのではないでしょうか。

具体的な支援は、サポステスタッフまでご相談ください。個別に面談いたします。

参加された皆さんの感想
子供の変化のシグナルを見つけられるように、よく観察していこうと思います。
不安に思っていることに助言いただいて参加してよかったと思います。
分かりやすく、共感できた。アドバイスが良かった。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2012年2月26日)のものです。予めご了承ください。