2011年12月 保護者セミナー報告

日時
平成23年12月17日(土)
演題
子の気持ち、親の気持ち
講師
福井大学地域教育科学部教授 松木健一氏
報告内容

今年最後となる12月の親サポには、朝から雪が降り足元の悪い中、17名の方々が参加されました。

今回の講師である松木先生は福井大学教授で福井県若者自立支援連絡協議会の座長をお願いしており、日頃、サポステふくいの活動に大変ご協力いただいている方です。今回は、「子の気持ち、親の気持ち」というテーマでお話しいただきました。

人は、体力面は20歳を境に低下しますが、精神面は、一生を通じて成長するものといわれています。ヒンズー教の考え方によると、人の生涯発達には次の4つの期があります。

  1. 学生期(子どもの発達:自分を育てる。子ども自身が大きくなる。)
  2. 家往期(大人の発達:関係の発達。相手の心の中に自分を育てる。)
  3. 林往期(老人の発達:自分から離れる。より自然なもの、変わらないものに身を寄せる。)
  4. 遊行期(住まいを離れる)

これらの発達過程を紹介された後、松木先生は、ご自身の父親との関わりと父親への思いについて語られ、最近の父の死をめぐる心境の変化についてもお話しされました。

父に病気について告知をするか、手術を勧めるか否かなどについて葛藤を覚えたこと、父の死を目の前にして納得できない自分に矛盾を感じながらも、父の希望をかなえ、家で看取ることにした時の気持ちなど…。父の死後、何もしてやれなかったと後悔した時期、そして「思い出される出来事の中のふとした自然の営みに、父がもう一度生まれ変わるように感じるようになった」とお話されました。

そして、自分自身の親について語ってみませんか、と提案をされました。

自分の親について語ることは、親自身も自分の親にとっては子どもである、ということを思い出すことです。自分自身が子どもとして、親の思いをどう感じ、受けとって育ってきたのかを考えることで、自分の子どもとの関係をふりかえるときに新たな視点が生まれるのでは、と話されました。

松木先生のお話の後は、4人ずつのグループに別れ、参加者のみなさんがご自身の親について話をする時間を持ちました。参加されたみなさんは、初めは戸惑いながらも、少しずつご自身の親への思いを語られ、親がどんな気持ちでご自身に接していたのかなど、思いをはせている様子でした。

参加された皆さんの感想
松木先生のお話しを聞き、自分の親のことが思い出され、心の変化に共感しました。
親のことを話し、あらためて親から受けた愛情を再認識しました。この気持を是非とも子供に伝えたいと思います。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2012年2月2日)のものです。予めご了承ください。