2011年9月 保護者セミナー報告

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日時
平成23 年9月17日(土)
演題
大人になるということ
講師
福井県教育カウンセラー協会事務局 向井清和氏
報告内容

今月の親サポは、15名の方が参加されました。

講師の向井先生は高校で国語を教えながら、長年生徒のカウンセリングをしてこられました。現在も教育研究所で悩みを聴いておられ「教育領域の立場で話したい」と引きこもりの方々と関わる中で大人に成るために影響のあることを話されました。

親の世代から見るテレビのヒーローキャラクターを例に挙げ、人間のハヤタ隊員が大きなウルトラマンに変身し怪獣に立ち向かう姿や、等身大のバイクに乗るヒーローが、変身しショッカーとボスの悪の軍団を倒す頼もしい仮面ライダーに憧れ、自分が大人になることの象徴のように見ていたと話されました。一方、今の子どものよく見るポケモンのキャラクターはバラバラで、動物が変形していくだけで、いつまでも成長していかない物語であると話されました。

現在の子どもを見ていても成長していない感じが少なからずするのは、テレビの影響だけでも「魅力のある大人が見えてこない」とし、「魅力のある大人が少なく、動けない子どもが多いから、ひざを抱えて引きこもっている状態に見える」と話され、「子どもの発達を考えるなら、0歳~20歳までをトータルに見ていく事が大事であり、必要である」と話されました。

「発達するということに関して、0歳~幼年期には身体と五感の感覚器官で世界を受け入れ、根源的信頼感で心の根っこを作り上げる。少年期の7歳~14歳には感覚が備わり感情を言葉に変えて、汚い言葉を覚えながらも理性に繋げていくので、感情や感覚を大切に育てていくことが大事である。自分の考えや感情を言葉にして出せることが理性であり、豊かな感情表現を言葉にすることが大事である」と話され、集団体験や活動が必要な時に、車社会や変な人が居るなどの事情で、子どもを外に出せない現在の環境があり、遊ぶことによってルールを覚えることが出来ない現状を教えてくださいました。

「よく遊び、よく学べ」という言葉は「遊びに能力のある子は、学ぶ能力がある子」であり、「机にかじりついていた子は社会性が身に付かない。知識だけじゃ駄目である」と話されました。

若者を育てる上で大切なことは、笑顔・挨拶・感謝・聴く力・自己表現・人のせいにしない(自己責任)・分別(自分の出来る事と出来ない事を知ること。自己の確立があって出来る分別)と、7つのスキルを教えてくださいました。「共感し合いながら一緒に何かを目指すことが発達を促す」と語られ、皆さん真剣に聴いておられました。

参加された皆さんの感想
子育てをする前に聞きたかった。
7つのスキルを努力したいと思います。
決断の前に、一生懸命に悩むことが大切だというお話が聴けて良かったです。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2011年11月1日)のものです。予めご了承ください。