2011年6月 保護者セミナー報告

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日時
平成23年6月18日(土)
演題
事例から見る・親子の変化
講師
サポステふくい総括コーディネーター 白崎久美氏
報告内容

平成23年6月18日(土)の親サポには、18名の方が参加されました。

事例発表(本人許可済)の1例目は、小学校の時に学校から検査を勧められたが両親は嫌がり、そのまま普通の中学校、高校へと進学し、就職の段階で動きが取れなくなり、検査を受けることになり診断名が付き、両親は本人が小さい頃から皆と違う部分で悩んだり、辛い想いをしてきたことを知り、申し訳なく思い「自分で決めてくれれば、どんな将来でも受け入れよう」と決心し、本人に全て任せようと考え、施設見学に同行し選ばせ本人が決めて通い、現在はイキイキと活動し、家でも幸せな生活をしている方の事例でした。

2例目は、不登校の経験があり心の病気を持ち服薬しながらも、サポステで、長い年月の引きこもりからくるマイナスな自分のイメージを少しずつ変えて行き、短期のバイトから社員と同じように仕事が出来、会社に認めて貰えたのに、昇格した時に自信を失くしてしまい、辛さのあまり「辞める」と会社に伝えてしまったので、医師と両親が将来のことを考えて相談し、会社に本人の特徴を伝えて受け入れて貰い無理の無い程度で、今までと同じ様に現在も働けるようになり、一般枠で頑張っている方の事例でした。

その他、進路が決まった方の親御さんからのお手紙も読ませて頂きました。その後、グループになって事例で共感したことや、ありたい自分の姿、自分にとって大切な部分などを書いて話し合って頂き、素直な言葉で、そうありたいけれども難しいと思われる気持ちが、いくつも発表され、同じ気持ちを持つ親御さん同士の話したい気持ちや心が沢山見えました。

今回紹介したどの事例でも言えることは、サポステに来た当初の考え方だった「親の気持ちの焦り」や「親の考えを押し付ける」等の、言動が途中から無くなり、サポステと相談しながら本人の気持ちに焦点を合わせて、色んな支援を利用しながら本人に決めさせると、良い方向へと目に見えて変わって行くというものでした。

親が働かない子どもの事で頭が一杯で心配だった時と比べると、現在の子どものイキイキした人間らしい表情は、親にとって何より嬉しいことだと思います。通える場所があり、出来る作業があり、多くは無いが収入があることは当たり前ではなく有り難い事です。

サポステでの全ての事例がすんなりと上手く行く訳ではありませんが、世間体にこだわらず、現在、本人が家でしてくれている事に感謝し、本人が『これからどうしたいのか』を真剣に親子で話し合うと、将来が見えてくるのかもしれません。でも、1ヶ月以上「分からない」と返事が有るなら検査が必要かもしれません。《リレーション》という言葉を使い、気持ちと気持ちのつながり(心と心のつながり)から、より良い家族関係や職場関係、仲間関係が生まれることを、お伝えして今回のお話を終わりました。

参加された皆さんの感想
体験談のおはなしは分かりやすく、大変良かったです。
いつもとは異なる視点からの、具体的な支援内容を聞くことが出来ました。
体験談は身近に感じて、とても心強く安心感をおぼえました。そして、焦らず受け止める事を心がけたいです。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2011年7月28日)のものです。予めご了承ください。