2016年12月 保護者セミナー報告

日時
平成28年12月17日(土)
演題
親として思いつめていませんか?
講師
福井大学学生総合相談室 臨床心理士 前川伸晃氏
報告内容

前川先生は、子どもの今の状態に対して、親自身の育て方を悔いたり、過剰な責任を感じているとしたら、どう考えてよいのか、ヒントになる視点や考え方をお話ししてくださいました。事例をもとに、生物・心理・社会といった視点から、問題の整理をすると解決の糸口が見えることを示されました。

「生物学的視点からすると、もって生まれた特性やその時の精神状態を考えます。心理学的視点では、その人の性格や今の心の状態。社会学的視点でいうと、学校や職場の人間関係や環境状態を指します。
本人を取り巻く環境といった社会的な要素には、家族との関係も含まれており、育てにくさには、発達障害などの子どもの側の要因もあることが指摘されています。問題は一面を見るのではなく、三つの視点から、適切な支援先を考える参考にします。
また、親の責任に関する考察では、日米や海外の国を比較して、日本は親から子どもへの経済的支援や責任・依存が強く、いわゆる自立を妨げるような傾向が見受けられる。こういったデータの裏付けを基に、親個人として、子育てに過剰な責任を感じる必要はないのではないか」と先生は話されました。

その後、グループになり、子どもにできることを考えるために、自分にとって大切な価値観を示すキーワードを3つ選んでもらい、それを選んだ意味を参加者の皆さんに答えてもらいました。

まとめ

皆さんからは、まず、自分の健康に気をつけること、あるがままの子どもの状況を受け入れること、親として頑張ることをやめるという言葉が出てきました。意見を交わす中で、参加者同士共感し合いながら、今できることを考えるヒントを得たようでした。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2017年2月4日)のものです。予めご了承ください。