2016年5月 保護者セミナー報告

日時
平成28年5月21日(土)
演題
就労の課題から―――青年期のさまざまな行動から
講師
福井県発達障害児者支援センター・スクラム福井 社会福祉士 福田志保子氏
報告内容

講師の福田先生は、まず「スクラム福井」がどういった相談機関かを話され、今日のテーマである発達障害の方の「就労の課題」について講話されました。

「発達障害は、コミュニケーション・社会性・想像力に特徴のある障がいです。一般の方とは異なった脳の働きをしていると言われ、発達にアンバランスさが見られます。その方達を支援する法律により相談窓口が全国に設置されており、そのアンバランスさを治すとか、なくすといった考え方ではなく、その生きづらさや困り感を軽減することが支援の目的となります。そのために大切なのは、お互いのあゆみよりです」

「その方達は周囲から見れば『困った人』ですが、本人からすれば、『困っている人』かもしれません。その困難さや、その行動(問題行動を含め)には必ず理由があることに気づくことから支援が始まります。仕事はお金がもらえることであり、嫌なことがあるからこそです。働く意欲を維持するために、基本的な生活習慣を身につけることや、身近な人との関わりの中で、怒りや不安のコントロール、人との距離感を覚えることも大切です。親が求めていることと子が望んでいることにズレがあると問題が起きやすく、第3者に入ってもらうことで方向性が見えることがあります。『どうしたいの、どうするの?』という問いかけではなく、選択肢を示し具体的に答えられるような質問の仕方を考える必要もあります。その方達は自分らしく生きることに忠実な人たちであると言われます。経験の積み重ねが豊かさにつながります」と福田先生は話されました。

最後に福田先生は「個別性の配慮が大切である」と話を締めくくられました。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2016年7月4日)のものです。予めご了承ください。