2016年4月 保護者セミナー報告

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日時
平成28年4月23日(土)
演題
混沌を抜ける手立て?―――些細なことにこそ、意味があり・可能性がある
講師
前敦賀短期大学教授 龍谿乘峰氏
報告内容

今回、先生は今までに支援してきたケースを2件紹介されました。

1件目は「“いい子”で優秀だった息子が、高校からおかしくなり、大学も辞めて、ひきこもってしまったことに失望し、なぜこうなったのか?」と母親が訴えるケースです。

今の状況や小中学校の頃からの変化を伺い、今、本人を取り巻く人たちの気持ちの向きと位置関係を確認すると、中学校からつきあっていた彼女がおり、その彼女と両親が話し合うことで現状の打開を先生は提案されました。

その後、両親は彼女を通じて本人の気持ちを知り、彼女自身が自身の境遇を再認識し、本人をリードすると決心することで好転していきました。


2件目は「仕事を辞めてしまい、ひきこもり状態の息子がうつ病などではないか?」と心配した母親の電話相談でのケースです。

父親は時期的なもので病気ではないというため、母親は対応に苦慮していましたが、父親の話を聞くと父親自身も若い頃に、同じようにひきこもった経験があり、親(祖父母)も自分(父親)も互いに期待することを諦めたことで、一歩前に踏み出せたということでした。

その後、反抗期がなかった息子に、父の経験を話す機会がタイミングよく訪れ、意思疎通が叶いました。そして、本人は自分で決めて、復職も叶ったとのことです。

まとめ

この2つのケースを通じ、親として希望や期待を諦めること、本人に選択を任させることで、混沌とした状態を抜けるいくつかの手立てを先生は提案されました。

その後、意見交換では親と子の関係は、第三者の介入によって好転する場合があること、“今は”本人に任せようという心構えも大切であること念押しをして、セミナーを終えました。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2016年5月31日)のものです。予めご了承ください。