2016年1月 保護者セミナー報告

日時
平成28年1月23日(土)
演題
今、学生相談室からみえる―――若者心と親ごころ
講師
福井大学学生総合相談室コーディネーター 安岡惠子氏
報告内容

安岡先生は、近年の社会的な傾向とご自分の経験を踏まえ、今の若者は、自己を客観視する力や他人に相談する力が欠如していることに特徴があると指摘されました。大学では、相談室の利用者のニーズが年々上がり、入学時の研修効果もあって、本人のほか、日頃関わりをもっている教職員や、保護者の方の相談も多くなっています。

最近の学生の相談では、生活リズムの乱れや履修の躓き、対人関係の弱さや自己肯定感の低さがみられ、そうしたことが学生生活を困難なものにしているようです。

本人と親の双方の胸の内に耳を傾けている先生は、大学生にあたる年齢は、「心にかける」青年期であり、望ましい保護者の姿勢として、過干渉や放任過ぎにならず学生生活を共通の話題として、親子が話し合えること、子どもとしてではなく大人として本人の意思を尊重することであると話されました。

親は子どもが進学すれば、自立したものと安心し、自分の責任は全うしたと思いこみ、子どもに関心を向けなくなるそうですが、相談室を利用するようになって初めて、問題の大きさを知ることが多いということです。

講義の後半は、参加者の皆さんとの意見交換の場を設けました。保護者の疑問や質問に対し、先生はそれぞれの方に今の状態をお聞きして、今、出来ることについてアドバイスしました。若者の自立を巡って、親子関係について考えさせられるセミナーでした。

この記事の組織名や役職などの情報は、公開当時(2016年3月1日)のものです。予めご了承ください。